「薬膳インストラクターってどんな資格?」
「薬膳インストラクターの資格取得は難しいの?」
「薬膳の資格を仕事に活かす方法を教えて!」
薬膳インストラクターの資格を取りたいと思っても、数多くある他の薬膳資格との違いがよく分からないですよね。
実際私も、薬膳の勉強を始めた頃は、資格の種類が多すぎて戸惑った経験があります…汗
薬膳インストラクターは2種類の認定団体があって分かりにくいのですが、初心者が学ぶのにぴったりの資格です!
本記事では、2種類ある薬膳インストラクターの資格についてわかりやすくご紹介します。
薬膳インストラクターの資格を活かせる仕事や、おすすめの薬膳資格についてもお伝えしますね。
最後まで読めば、薬膳インストラクターの資格について理解ができ、今すぐ勉強を始められますよ!
【2種類ある】薬膳インストラクターとは、どちらも初心者向けの資格
初めに前提をお伝えしておくと、薬膳インストラクターには、同じ名称で2種類の資格があります。
2つの協会がそれぞれ認定しているため2種類ありますが、どちらも初心者向けの資格です。
- 日本能力開発推進協会(JADP)主催【薬膳インストラクター】
- 全日本薬膳食医情報協会(Any)主催【薬膳インストラクター(初級)】
1つずつ紹介していくので、どちらが自分にあっているか確認してみてください!
1.日本能力開発推進協会(JADP)主催【薬膳インストラクター】
1つ目は、日本能力開発推進協会(JADP)主催の薬膳インストラクターです。
- キャリカレの通信講座で独学できる
- 費用が安い
- 在宅受験が可能
- 受講期間は4カ月と短い
合格者には「JADP認定薬膳インストラクター」の資格が与えられます。
気軽に申し込めて、仕事や家事で忙しい人でも無理なく学べますよ!
2.全日本薬膳食医情報協会(Any)主催【薬膳インストラクター(初級)】
2つ目は、全日本薬膳食医情報協会(Any)主催の薬膳インストラクター(初級)です。
- 認可施設で講座の受講が必要
- 通信講座の受講ができる場合もある
- 費用は高め
- 在宅受験はできない
- 初級→中級→国際薬膳調理師(上級)と上位資格を目指せる
薬膳インストラクター初級は初心者向けですが、認可施設に通う必要があります。
2つの資格の違いを、もっと詳しく知りたいです!
次の章で、さらに解説していきますね!
薬膳インストラクター(JADP)と薬膳インストラクター初級(Any)の違いとは?
薬膳インストラクター(JADP)と薬膳インストラクター初級(Any)の主な違いを、以下4つのポイントで比較していきます。
- 受講形式
- 難易度
- 上位資格の有無
- 費用
1つずつみていきましょう!
1.受講形式
まず、JADPとAnyの資格は受講形式が異なります。
- JADP:家から受講可能な「通信講座形式」
- Any:指定の会場でしか受講できない「リアル講座形式」
JADPの薬膳インストラクターには通学の必要がないため、以下のような人におすすめです。
- 短期間で資格を取得したい
- 通学が難しく、在宅で学びたい
- 飲食業界、医療、福祉関係の仕事でスキルUPしたい
短期間で独学で学びたい人には、JADPの薬膳インストラクターがおすすめですよ!
一方で、Anyの薬膳インストラクター初級は、決められた認可施設で講座を受講する必要があります。
Anyの教育認可施設は全国にあり、代表的な施設に以下のようなものがあります。
- 潤佳中医養生学習塾(東京都)
- 浜松調理菓子専門学校(静岡県)
- 神戸中医学院(芦屋薬膳)(兵庫県)
- 薬膳料理教室「ブラン*ネージュ」(大阪府)
- 薬膳スクール 福岡薬膳倶楽部(福岡県)
- 栄養・薬膳学舎 kitchenスヴァスタ(鹿児島県)
薬膳の講師から直接学べるので、独学が不安な人はAnyの薬膳インストラクター初級の方が向いています。
家から受講できるか、独学できるかどうかが大きく違います!
2.難易度
JADPとAny、どちらの薬膳インストラクターの資格も難易度は「やさしめ」です。
特にJADPの薬膳インストラクターは、キャリカレの通信講座で取得できるため初心者でも挑戦しやすいです。
実際、キャリカレの薬膳インストラクターは次のような特徴があります。
- 自宅で試験が受けられる
- テキストを見ながら受験可能
- 得点率は70%以上で合格
- 不合格だった場合も再チャレンジ可能
上記のように、仕事や家事で勉強時間が取れない人にもおすすめですよ!
一方、Anyの薬膳インストラクター(初級)も、最短1日の短期集中で学べる易しい資格です。
Anyの薬膳インストラクター(初級)を学ぶ方法は、以下の3つです。
- 薬膳本科(初級~中級):6か月間(全12回)のカリキュラム
- 通信講座
- 受験対策講座(初級):1日集中講座
薬膳本科は初級から中級まで一貫して学べる講座で、出席率70%以上なら無試験で中級の資格を取得できます。
通信講座や受験対策講座は、初級のみの講座が設定されていますよ。
気になる方は、全日本薬膳食医情報協会(Any)に資料請求してみてください!
どちらも初心者向けの資格で迷ってしまいます…2つの資格に大きな違いがあれば知りたいです!
次の章で、最も大きな違いである上位資格の有無について解説しますね。
3.上位資格の有無
上位資格の有無は、2つの資格の最も大きく違うポイントと言えます。
- JADP:上位資格なし
- Any:上位資格あり
Anyの薬膳インストラクター資格には、初級、中級、国際薬膳調理師(上級)と上位資格が設けられています。
上級資格を取得するまでのステップは、以下のような流れです。
- 初級から中級までを一貫して学ぶ
- 薬膳インストラクター(中級)試験合格
- 国際薬膳調理師(上級)受験資格取得
- 国際薬膳調理師(上級)認定試験
- 通信講座(5教科・基礎知識)
- 薬膳インストラクター(初級)認定試験
- 通信講座(7教科・弁証レシピから作成まで)
- 薬膳インストラクター(中級)認定試験
- 国際薬膳調理師(上級)受験資格取得
- 国際薬膳調理師(上級)認定試験
- 1日集中講座(5教科・基礎知識)
- 薬膳インストラクター(初級)認定試験
- 3日間集中講座(15時間):陰陽五行理論の展開から薬膳の弁証施膳まで
- 薬膳インストラクター(中級)認定試験
- 国際薬膳調理師(上級)受験資格取得
- 国際薬膳調理師(上級)認定試験
上級資格である国際薬膳調理師は2005年から発足し、資格取得者は100名以下です。
薬膳人気でさまざまな資格を取得している人が全国的に増えている中で、まだ少数しか取得していない資格は価値が高いですよ!
薬膳を学び、指導をしたいならば国際薬膳調理師(上級)の資格取得まで目指すのがおすすめです。
次の章では、費用面を比較していきますね!
4.費用
資格の取得にかかる費用も異なりますので、表で比較してみます(2024年9月現在)
認定協会 | 資格取得にかかる費用 |
日本能力開発推進協会(JADP) | キャリカレ通信講座受講費用:68,800円(一括払い) 受験費用:5,600円 合計:74,400円 |
全日本薬膳食医情報協会(Any) | 薬膳本科:(初級~中級)入学金3万円+受講料24万円 通信講座:要問い合わせ 受験対策講座:要問い合わせ 【参考】上級資格の受験費用:15万7000円 (税込) |
JADPの薬膳インストラクターは、総額で約7万円と比較的安いです。
Anyの薬膳インストラクターは、中級までの取得費用が27万円とかなり高額ですね。
さらに、中級取得後に上位資格である国際薬膳調理(上級)を受験する場合、受験費用は15万円以上かかってきます…汗
しかし、取得者が少ない上位資格であるため、薬膳の専門家として見てもらえます!
より難易度が高く専門性も高い上位資格を持っていると、仕事の幅が広がりますよ。
とはいえ、Anyの薬膳インストラクターで上位資格を目指すのは、少しハードルが高く感じるかもしれません。
次の章から、他の薬膳の資格についても解説していきます!
【関連資格】薬膳コーディネーターと薬膳インストラクターの違いとは?
薬膳の資格について調べていると、薬膳コーディネーターという資格もよく見かけると思います。
薬膳コーディネーターと薬膳インストラクターは名称が似ていますが、認定協会が全く違います!
資格 | 認定協会 |
薬膳コーディネーター | 本草薬膳学院 |
薬膳インストラクター | 日本能力開発推進協会(JADP)全日本薬膳食医情報協会(Any) |
薬膳コーディネーターは、資格の通信講座で有名なユーキャンの講座受講で取得ができます。
将来的に上位資格である国際薬膳師の取得も目指せるので、スキルアップしたい人にはおすすめの資格です。
薬膳コーディネーターについては【現役薬膳師が解説】薬膳コーディネーターを活かす仕事6選|資格取得方法やおすすめ資格も紹介の記事で詳しく説明していますので、興味がある方はぜひ読んでみてください!
薬膳の資格が多すぎて、どれがいいのかわかりません…おすすめの資格を教えてください!
次の章で、おすすめの薬膳資格を紹介していきますね!
どれがいい?おすすめの薬膳資格3選
初心者におすすめの薬膳資格は、以下の3つです。
- 薬膳マイスター
- 薬膳アドバイザー
- 薬膳コーディネーター
通信講座で受講でき、効率的に薬膳を学べます。
それぞれの資格の特徴を、次の章で詳しく解説していきますね!
薬膳マイスター
薬膳マイスターは、和漢薬膳食医学会の認定資格です。
通信講座がくぶんの、薬膳マイスター養成講座を受講して取得できます。
薬膳マイスター養成講座の特徴は、以下の通りです。
- 和漢膳=日本人の味覚や体質に合うようにアレンジした薬膳料理を学べる
- 体質や体調に合わせた薬膳料理を毎日の料理に取り入れながら、自宅で薬膳資格が取得可能
- 資格取得後は、2級・1級・特級と上位資格の取得も可能
和漢薬膳師(薬膳マイスター)は、薬膳を気軽に取り入れたい方におすすめの資格です。
興味がある方は、がくぶんの薬膳マイスター養成講座に資料請求をしてみてください!
薬膳アドバイザー
薬膳アドバイザーは、日本中医食養学会認定の資格です。
薬膳アドバイザーを取得すると、薬膳料理のレシピ考案や体質に合わせたアドバイスができるようになります。
資格の取得には、以下のいずれかが必要です。
- 日本中医学院で行われる薬膳初級講座を40時間受講する
- 日本中医食養学会に登録している教育施設で、指定のカリキュラムを40時間受講する
- 薬膳アドバイザー養成講座(東京カルチャーセンター)を受講する
引用:東京カルチャーセンターHP 薬膳アドバイザー養成通信講座
仕事や育児があって通学は難しいという方でも、通信講座を利用して取得できますよ!
興味がある方は、日本中医食養学会に資料請求してみましょう。
薬膳コーディネーター
薬膳コーディネーターは、本草薬膳学院が認定する資格です。
中医学に基づき、体の不調や美容などに合わせた薬膳レシピ、健康増進に関する知識を学べます。
通信講座ユーキャンの薬膳コーディネーターを受講すれば、初心者でも簡単に取得できますよ。
教材やサポートが充実しているユーキャンは、通信講座に慣れていない方にもおすすめです!
その他の資格については【違いを明確化】薬膳の資格おすすめ19選|難易度や費用を一覧で紹介【意味ないは嘘】で紹介しているので、ぜひ見てみてください!
薬膳の資格を取得したらどんな仕事に活かせるのか、教えてください!
次の章で、くわしく解説していきますね!
薬膳インストラクターを仕事に活かす方法5選
薬膳インストラクターの資格を仕事に活かす方法は、以下の5つです。
- 飲食関係の仕事
- 美容関係の仕事
- 介護関係の仕事
- 薬膳料理のレッスン
- 家族の健康のために
飲食関係では、薬膳料理メニューの提案をして仕事に活かせます。
美容、介護の仕事ではお客様の悩みにあった薬膳料理を提案でき、スキルアップにつながります。
上位資格をとれば、薬膳講師の道も開けます!
もちろん、普段の料理に薬膳を取り入れると家族の健康増進につながりますし、薬膳を活用するタイミングはたくさんありますよ。
その他、薬膳の仕事への活かし方は【現役薬膳師が解説】薬膳コーディネーターを活かす仕事6選|資格取得方法やおすすめ資格も紹介の記事でも解説しているので、ぜひ見てみてください!
薬膳インストラクターの勉強方法3選
いざ、薬膳インストラクターの資格取得のために勉強しようと思っても、仕事や家事が忙しくて大変ですよね。
薬膳インストラクターの効果的な勉強方法を3つ、ご紹介します。
- 勉強した薬膳料理レシピを実践してみる
- 効果を体感する
- 薬膳に関連する本を読む
まずは、勉強した薬膳料理レシピを作ってみましょう。
薬膳料理は、スーパーで購入できる食材で簡単に作れるレシピも多いです。
薬膳料理を実際に食べて、効果を体感するとさらに薬膳に興味がわいてきますよ!
他の勉強方法については【分かりやすさ重視】薬膳の勉強方法7つを初心者向けに解説|独学のコツやおすすめの資格も紹介の記事で紹介しているので、興味のある方はぜひ読んでみてください!
まとめ│薬膳インストラクターでスキルUPして仕事に活かそう
本記事では、薬膳インストラクターの資格についてご紹介しました。
薬膳インストラクターの資格に興味があっても、他の薬膳の資格との違いが分かりにくいですよね。
私自身、薬膳インストラクターと他の薬膳資格の違いがわからず、混乱した経験があります。
でも、薬膳の資格は認定協会が違うだけで、初心者が取り組みやすい資格がほとんどです。
特に薬膳インストラクターは、あなたの知識向上やスキルUPにつながるはずです!
本記事で紹介した内容を参考にすれば、自信を持って資格取得を目指したいと思うでしょう。
仕事や家庭にも活かせる薬膳インストラクターの取得を、ぜひ目指してみてください!